セラミック(セラミックバルブ(水栓、HPLC))

セラミックバルブへのDLCコーティング適用について
当社では、セラミック製バルブ(水栓・HPLC用途)に対して、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングのひとつであるTACコーティングの適用を行っております。
TACコーティング(水素を含まない高硬度なDLCコーティング)は、以下のような特性を持ち、セラミックバルブの性能向上に大きく貢献します。
特長
- 耐摩耗性の向上
高硬度のTAC膜により、繰り返しの開閉や流体との接触による摩耗を大幅に低減します。 - 低摩擦係数
セラミック表面にTACコーティングを施すことで、滑らかな動作と長寿命を実現。特に精密制御が求められるHPLC用途に最適です。 - 耐薬品性の強化
TACコーティングは多くの化学薬品に対して高い耐性を持ち、腐食や劣化を防ぎます。 - 表面改質によるシール性向上
セラミック特有の微細な表面粗さをTACコーティングで均一化し、シール性を向上させることで漏れリスクを低減します。
適用例
- 精密分析機器(HPLC)における高耐久バルブ
- 医療・製薬分野での高純度流体制御
- 工業用水栓における長寿命化対策
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)用バルブや家庭用混合水栓用バルブなどのセラミックス製の部品においても、その表面に低摩擦(潤滑性)と耐摩耗性、耐スクラッチ性を付与する水素フリーDLCコーティングであるTAC-ONコーティングが採用されています。

カスタマイズ対応
お客様の用途に応じて、膜厚やコーティング範囲の調整が可能です。試作・評価のご相談も承っております